夏休み明けに痩せて登校してくる生徒がいる。
そんな先生の言葉をきっかけに始まったのが、「夏休み・冬休み中の食事支援プロジェクト」です。
学校給食のない長期休暇中に向けて、困窮する子育て世帯約2,000世帯に食品(米・油・調味料・パスタ・お菓子・日用品など)をお届けします。
昨年、ひとり親世帯に実施したアンケートでは、月に1度以上食材に困る子育て世帯が約32.7%、給食のない長期休暇中の食事に困る世帯が45.2%ありました。
キリンこども応援団は、さまざまな理由で食事に困る子育て世帯に食品とともにエールをお届けします。
2,000世帯に向けてお送りします!
- 対象
- 高石市・泉大津市・和泉市・忠岡市・岸和田市・貝塚市・熊取町・泉佐野市・田尻町・泉南市・阪南市・岬町に在住する ひとり親世帯で長期休暇中の食事にお困りの子育て世帯。
※その他の事情で食事にお困りの子育て世帯の方は事務局にお問い合わせください。
- 申込開始
- 7月10日(木)~申し込み開始!
※先着順のため、定数に達した時点で締切りとなります。
※配送は7月後半から宅急便にて順次発送いたします。
どうして、この活動が必要なの??
キリンこども応援団では、2020年からひとり親世帯に対する食材支援を継続して行っています。なぜ、私達がひとり親支援を行うのか。
それは、「子どもの貧困=子育て世帯の貧困」だから。
子ども達の貧困を改善するためには、子育て世帯の貧困を改善する必要があるのです。
特に、日本のひとり親世帯の相対的貧困率は先進国で最悪のレベルであり、深刻です。
日本のひとり親世帯は134万4000世帯あり、またその多くが母子世帯です。日本の母子世帯のお母さんの就業率は、86.3%とOECD加盟国の中でトップレベルですが、平均年収は236万円にしかならず児童扶養手当を入れても約270万円です。子どもがいるため長時間働けない人も多く、非正規雇用を選んだ場合は更に年収が低くなる傾向があります。
また、養育費をもらっているのは3割未満であり、調停などで取り決めをしても途中から受給できる金額が少なくなるケースもあります。
そのような背景から、何とか食べていけたとしても、子どもの教育資金にお金をかけることが難しく、ひとり親世帯の子ども達は厳しい経済状況などを理由に、進学希望を叶えられないことも多くあります。貧困の世代間連鎖が起こりやすい理由のひとつは、そこにあります。
私達が、泉州地区に在住するひとり親世帯に対して行ったアンケートでは、37.5%が「月に1度以上食事に困る(毎日・毎週を含む)」と回答し、45.8%が「学校の長期休暇中に食事に困る」と回答しています。
この現代の日本で、これだけの家庭が「食事に困っている」というのは、なかなか見えにくい事実です。
私達は食材支援を通して、ひとり親世帯、そして子ども達を全力で応援したいと思います。
夏休みが、全ての子ども達にとってキラキラした温かなものであってほしいと強く願います。
今回、この活動に多くの市役所・役場の皆さまから周知・広報のご協力をいただきました。今後も、行政とNPOが協力・協働することで、新しい支援が可能になると考えています。
しかしながら、2000世帯への食材配布には1200万円ほどの経費がかかります。
この記事を最後までご覧いただき、寄付で応援したい!と感じていただいた個人・企業の皆さま、活動の継続にぜひご支援いただければ幸いです。